今回の6月議会の中で、採決された議案は2つありました。
ひとつは厚生消防委員会に付託され、委員会としては「否決すべき」という結論になった『生活保護の「母子加算」廃止に反対する国への意見書を求める陳情書』で、
賛成少数により否決されました。
賛成(7):[民主春風]前佛さん、榎本さん、柏野 [共産]寺田さん、行沢さん [諸派]林謙治さん、田中匡四郎さん
反対(16):[清和]川原さん、川股さん、長谷さん、大野さん、小野瀬さん、伊藤さん、谷川さん、恵本さん、田中芳憲さん、宮さん、鷹羽さん、遠藤さん [公明]鹿野さん、高橋さん、野沢さん [諸派]林嘉男さん
もうひとつは清和会から出された「中島市長の施策遂行における見通しの甘さと市民説明不足に対する問責決議」(全文は下のつづき以下をご参照ください)です。
この決議案は賛成多数で可決されました。
賛成(15):[清和]川原さん、川股さん、長谷さん、大野さん、小野瀬さん、伊藤さん、谷川さん、恵本さん、田中芳憲さん、宮さん、鷹羽さん、遠藤さん [公明]鹿野さん、高橋さん、野沢さん
反対(3):[諸派]林謙治さん、田中匡四郎さん、林嘉男さん
議場から退席(5):[民主春風]前佛さん、榎本さん、柏野 [共産]寺田さん、行沢さん
問責決議に関して、基礎となる認識が会派内でも一致していない部分があります。
私は2005年の衆議院選挙が終わった直後から恵庭を離れており、市長選で市長が訴えているのは直接目にしていません。市長のマニフェストは今でも見ることができますが、実際に市長が自らの言葉で語り、庁内でまた議会内でどのような政策遂行がなされてきたのかを知りません。
私が知りうるのは、市民に対して発信されたものだけです。
当時から議員であった前佛議員と、当時市役所職員であった榎本議員、そして当時をしらない私の間には過去の認識が違う部分があります。
自らの認識に基づき、また今回市長自らが自分の処分を課したことも鑑み、当初私は問責決議に反対の立場をとりました。市長に責任がまったくないとは思っておりませんが、議会で決議をするところまでの責任ではないと判断したということです。
一方で私よりも、市長当選後をよく知る立場からすれば、その責任はより大きく感じられているのかもしれません。そうした立場からは、逆に反対するほど責任がないわけではない、という帰結にもなりえます。
また二元代表制の趣旨を考えるのであれば、本当に議会が市長の責任を問うときには、法的にも拘束力のある不信任決議案であるべきだと考えます。議会、市長それぞれが選挙を通じて選出され、有権者からの負託を受けています。
法的に拘束力を持たない責任を問う、というのは政治的な意味以外に何を持つのでしょうか。
その点からも、賛成することはできないと考え、会派内での議論を重ねました。
本来、議場内で議論を交わし表決を行うことが勤めであると考えていますが、
会派制をとる恵庭市議会の中で、苦渋の選択として「退席」という立場をとりました。
この「退席」という態度が市民のみなさんから見て、わかりづらいということは十分承知しております。しかし、議会改革を実行していくためにも、今の仕組みの中では会派に属さねばなりません。その現状を無視して、外野にまわることは逆に有権者の負託を裏切ることだと考えます。
外からではなく、内から変えていく力となっていきたいのです。
決議案第1号
中島市長の施策遂行における見通しの甘さと市民説明不足に対する問責決議
本事項について、次のとおり議決を求めます。
平成19年6月22日提出
恵庭市議会議員 宮 忠 志 田 中 芳 憲 小野瀬 一 記
伊 藤 雅 暢 大 野 憲 義
中島興世市長は「自校炊飯給食」導入に関して、各種審議会設置や関係者・市民を動員して施策をアピールしながら今年6月、唐突に導入断念を表明し、さらに昨年5月に明らかにした「JR恵み野駅西口周辺開発事業」における事業主体の基本的な確認事項をおろそかにするなど、恵庭市の街づくりや行政運営における手法に重大な疑念を生じさせる結果となった。
このことは、中島市長の施策に一定の理解を示す市民の期待を裏切る事でも有り、十分な市民説明を怠ったことが原因と考えられる。
また、議会での発言・答弁は総論、抽象論に終始しており、市政執行の上でも思いつきのような独断的判断は庁内の混乱、停滞に拍車をかけている状況だ。
地方分権確立を進める重要な時期にあって、目標を達成するための人材・財源・スケジュールなどをバランスよく調整し、全体の進捗状況を管理する市長としてのマネジメント能力に疑問を呈する。
したがって、恵庭市議会としてその施策遂行における見通しの甘さと市民説明の不足に対する責任を問い決議する。
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柏野議員は「議会改革を実行していくために今の今の仕組みの中では会派に属さねばならない」と云っています。それでは伺います。民主・春風の会所属の他の議員は
4月選挙の選挙公報を見る限り議会改革を公約にしていません。にもかかわらず柏野議員が民主・春風の会に所属したのはあなたは民主党推薦候補であったからではありませんか。だとするならば、柏野議員は議会改革を公約にしたにもかかわらず、議会改革に前向きかどうか不明な会派に属したのではありませんか。むしろ議会改革に真剣に取り組む覚悟ならば議会の現状を考えると議会内で改革を唱えるよりも、改革に賛同する政党・会派を越えた市民の力を借りるべきではありませんか。それならあなたの行動も支持されると思います。今回の問責決議案に対し本心は反対であったが会派の意向に従ったと云っています。これではあなたに一票を投じた有権者の意向に反したことになりませんか。地方議会に政党・会派は不必要だと思いませんか。お伺いします。
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私は、議会改革を公約にした柏野さんに投票したのではありません。「議会と市民の距離を近くしたい」とか、「若い考えを市政に反映させたい」ということを話しておられた柏野さんに期待を込めて投票した一人です。今回の柏野さんがおっしゃられている「苦渋の決断」も、心中お察ししますというのが私の思いです。
一言に議会改革って言っても難しいですよね。やり始めるには議会の中にいないとできないのでしょうが、今の恵庭市議会議員のメンツを見ると、なかなか達成は?です。 そうなると議会内からの声だしとあわせて、その後ろ盾となる市民の力が必要になってきます。でも、無名塾さんが言われる「力を借りた方がいいと言われる、改革に賛同する政党・会派を越えた市民」ってどうやって見つければいいんだろうと思ったのは私だけでしょうか。卑怯な言い方かもしれませんが、私自身は先に書いた理由で柏野さんに一票投じましたので、改革に賛同してなにかアクションを起こすような市民ではありません。議会改革を公約とした柏野さんとしては、おそらくそうした市民の声を聞きたがっているかもしれませんので、その存在をぜひ教えてあげて欲しいと思います。
今回の問責決議案に対して「退席」した事に関して、何も考えずに短絡的に行った事なのであれば別ですが、議論を重ねての「苦渋の決断」であるならば、柏野さんへ一票を投じた私の意向には反していないことをお伝えします。
ただ、私のように考えられない方々がいるということも事実だと思いますので、今後、様々な市民の声があったことについて会派内でも大いに議論していただき、先輩議員たちに負けることのないようにがんばっていただきたいと思います。
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>無名塾さん
私が中心として取り組んでいきたいことは、福祉であり、教育であり、環境です。
若い世代の声を届けていくことで、政治への関心を高め将来の政治参画につなげていきたいとも考えていますし、そのためには、議会の仕組みがもっとわかりやすくなることが必要です。
議会改革を実行していきたい。しかしそれは手段だと思うのです。
あくまでそこで議論される政策があってのものです。
選挙に際して、私は福祉や教育、環境に関してほとんど触れませんでした。それは、抽象的なお約束をすることよりも、今自分に見えている具体的なものだけをお伝えすることが誠実な姿勢だと考えていたからです。
私たち市議会議員が取り組むのは恵庭市の問題です。そこに党派はほとんど関係がないと思います。
でも、生活保護の母子加算に関する陳情など、恵庭の枠組みだけでは解決できない問題があります。
例えば今の年金の問題にしても、集団的自衛権の解釈にしても、国会運営にしても、自民党政権に
任せておいてはいけないと思っています。その解決策としての考えに一番近いという点で共通しているのが「民主・春風の会」です。
そして、民主・春風の会が議会改革に前向きかどうか不明な会派とのことですが、
議会改革を進めていこうということで3人は一致しておりますし、今後議会運営委員会に所属している榎本議員を通じても強く訴えていくところです。
>むしろ議会改革に真剣に取り組む覚悟ならば議会の現状を考えると議会内で改革を唱えるよりも、
>改革に賛同する政党・会派を越えた市民の力を借りるべきではありませんか。
市民の力を借りるということの意味がわからないのですが、そうした考えの市民の方が多くいらっしゃるのでしたらぜひお話をさせていただきたいと思います。メールをいただければ直接お伺いしますし、ご面倒でなければ市役所にお越しいただくこともできます。
ただ、平行して議会内で改革を訴える努力も必要だと私は考えます。
>今回の問責決議案に対し本心は反対であったが会派の意向に従ったと云っています。
>これではあなたに一票を投じた有権者の意向に反したことになりませんか。
会派や既成の秩序をすべてぶっこわす、という若造にご期待をいただいたのであれば、そうした方の意向には反してしまったかもしれません。
しかし、私は街頭でも「一度に全部ということではなく、一歩ずつ、しかし確実に変えていく」ということを訴えました。道は違えていないつもりですが、あとはそれをしっかりとブログなどで説明させていただきご批判やご意見もいただいていきたいと考えています。
>地方議会に政党・会派は不必要だと思いませんか。
前述したように、地方議会(の中)には政党は不要だと思います。
私は会派に所属することになってから初めてこの仕組みについて考えました。
今後の議会活動を通じて、これから会派のデメリットなどを感じるのかもしれませんが、その必要性と欠点のどちらが大きいのかを判断するほどの実感がともなっていません。
逆にどういう点で会派が不要だとお考えなのかをご教示いただければと思います。
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>タンカMさん
ご理解いただけること、大変ありがたく思います。
>今の恵庭市議会議員のメンツを見ると、なかなか達成は?です。
今回は「議会改革」を主に訴えている候補者は2人いました(他に4人の方が公報で触れていますが、そのうち3人の方は議員定数削減にしか言及していません)。
有権者から見たときに十分な選択肢が提示されていたといえるのでしょうか。
私に対してもたくさんのご支持を頂戴し、大変ありがたく思っているのですが、自分自身がよりよい選択肢となるとともに、さらに多くの選択肢を提示していく必要があると考えています。
例えば改革の途中段階として、小会派がいくつもあって、政策によっては違うところ同士が協力するような形というのはどうでしょう。
会派制を否定する前に、今の会派制のメリットを生かした仕組みを考えてもよいのかと思います。
ひとりでも多くの方から、今回のことだけに限らずご意見をいただければ、このブログの存在意義もあるのかなと思いますので、今後ともよろしくお願いします。